【2026年版】ANA特典航空券の必要マイル数、同じ区間で最大66,000マイル差がつく理由

22, 2026 8分で読めます 更新日時 22, 2026
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本記事は 2026年8月22日時点でANA公式サイトに掲載されている必要マイルチャートおよびご利用条件をもとに作成しています。必要マイル数・シーズン区分・付帯費用は改定されることがあります。予約前に必ずANA公式のシーズン・必要マイルチャート で最新の数字をご確認ください。

「マイルが貯まったから特典航空券を取ろう」という段階で、多くの人が同じところでつまずきます。予約画面に出てくる必要マイル数が、想像していた数字と違うのです。

しかもこれは「時期が悪かった」だけの話ではありません。まったく同じ日・まったく同じ区間・まったく同じクラスでも、必要マイル数は変わります。 最大で66,000マイルの差がつくケースもあります。

理由は3つあります。順番に見ていきます。

基本1:同じ区間でも「誰が飛ばすか」で別チャートになる

いちばん見落とされやすいのがこれです。ANAのマイルで取れる国際線特典航空券には、まったく別の2つのチャートがあります。

対象になる便シーズン区分
ANA国際線特典航空券ANAが運航する便あり(L / R / H)
提携航空会社特典航空券スターアライアンス等の提携社が運航する便なし(通年同一)

東京⇄バンコクを例にします。タイはどちらのチャートでも アジア2(Zone 4) に入ります。往復の必要マイル数を並べると、こうなります。

クラスANA運航(L)ANA運航(R)ANA運航(H)提携社(通年)
エコノミー(Y)30,00035,00050,00035,000
プレミアムエコノミー(PY)46,00051,00071,000設定なし
ビジネス(C)80,00085,00095,00060,000
ファースト(F)115,000120,000171,000105,000

差額に注目してください。

  • ビジネスクラス:ハイシーズンなら 95,000 → 60,000 で 35,000マイルおトク(ローシーズンでも20,000マイル差)
  • ファーストクラス:ハイシーズンなら 171,000 → 105,000 で 66,000マイルおトク
  • エコノミーのローシーズンだけは逆:ANA運航 30,000 のほうが提携社 35,000 より 5,000マイル安い

つまり「提携社を選べば必ず安い」ではありません。上のクラスほど提携社が有利で、エコノミーの閑散期だけANA運航が勝つ。これが最初に押さえるべき構造です。

同じ日の同じ路線を検索して必要マイル数が食い違って見えるとき、たいていは片方がANA運航便、もう片方が提携社運航便です。予約画面では運航会社を必ず確認してください。

なお、1枚の旅程にANA運航便と提携社運航便を混ぜること自体は可能です。ただしANA公式の注記により、提携社便が1便でも含まれる場合は旅程全体に提携チャートが適用されます。つまり「区間ごとに安いほうを選ぶ」ことはできず、どちらのチャートで計算されるかは提携社便を含むかどうかで決まります。提携チャートの全ゾーン一覧と、ANA運航便との細かいルール差は提携航空会社特典航空券 完全ガイド にまとめました。

基本2:シーズンの境界は1日単位。またぐと最大20,000マイル変わる

ANA運航便にはシーズン区分(L=ローシーズン / R=レギュラーシーズン / H=ハイシーズン)があります。日本⇄アジア1・アジア2発着の 2026年のシーズンはこうなっています。

シーズン2026年の期間
ロー(L)1/5〜2/13、4/1〜4/28、5/11〜6/30
レギュラー(R)2/14〜3/31、7/1〜7/17、8/24〜12/20
ハイ(H)1/1〜1/4、4/29〜5/10、7/18〜8/23、12/21〜12/31

効いてくるのは境界の1日です。東京⇄バンコクのエコノミー往復で見ると:

  • 7月17日 出発 → レギュラー 35,000マイル
  • 7月18日 出発 → ハイ 50,000マイル

1日ずらすだけで 15,000マイルの差。ローシーズン(30,000)とハイシーズン(50,000)を比べれば 20,000マイル、つまりエコノミー往復がもう1枚近く取れてしまう差です。

夏休み・年末年始・ゴールデンウィークは当然ハイシーズンですが、4/29〜5/1012/21〜12/31 のように、前後1〜2日ずらせばレギュラーに落ちる境界が毎年あります。日程に少しでも融通が利くなら、まずカレンダーの境界を確認してからフライトを選ぶほうが早いです。

ちなみに提携航空会社特典航空券はシーズン区分がないので、ハイシーズンに飛ぶほど提携社の相対的な有利さが大きくなります。基本1の表でハイシーズンの差額が最大になっていたのは、これが理由です。

基本3:マイルだけでは乗れない。そして交換したマイルは戻らない

3つめは「必要マイル数の外側」の話です。特典航空券は無料券ではありません。

マイルに加えて現金の支払いが発生します。 ANA公式は「税金・空港使用料・燃油特別付加運賃など付帯費用として最低70ドル(2015年2月現在)から」と案内しています。実際の金額は旅程・クラス・為替レートで変わり、発券時にクレジットカードで前払いします。長距離・上位クラスほど膨らむため、マイルが足りていても現金の準備が別途必要だと考えてください。

そして見落としやすいのが取り消しの扱いです。

  • 有効期間:新規発券から1年以内に旅行を開始する必要があります。第一区間以降の区間は、旅行出発日から1年以内。
  • 特典航空券に交換したマイルは、原則として口座に戻せません(「未使用特典の払い戻し」の対象を除く)。手元に届く前でも、未使用でも同じです。

つまり「とりあえず押さえておく」が効きにくい仕組みです。マイルを使う判断は、日程がある程度固まってからのほうが安全です。

なお往路と復路でクラスを混在させた場合、往路はビジネス、復路はエコノミーのように、それぞれの方向のクラスの必要マイル数が適用されます。「片方だけ上のクラスにする」は選択肢として成立します。

まとめ:予約画面を開く前に確認する3つ

  1. 運航会社(ANA運航か提携社か)— 別チャート。ビジネス・ファーストは提携社が有利になりやすい
  2. シーズン(ANA運航便のみ)— 境界の1日で最大20,000マイル差
  3. 付帯費用と有効期間 — マイル以外に現金が必要、交換後のマイルは戻らない

必要マイル数は改定されます。直近では 2025年6月24日以降の予約・発券分で、アジア1・アジア2・韓国・オセアニア発着の全シーズンと、ハワイ・北米・欧州発着のハイシーズンが改定されました。本記事の数字は改定後のものですが、予約時点の公式チャートが常に正解です。

そもそものマイルの貯め方は、日々の積み上げよりカード入会特典のほうが桁が違います。こちらは別記事にまとめています。

ANA運航便と提携航空会社便で必要マイル数が違うのはなぜですか?
別々のチャートが適用されるためです。ANA国際線特典航空券にはシーズン区分(L/R/H)がありますが、提携航空会社特典航空券は通年同一のマイル数です。東京⇄バンコクのビジネスクラス往復ならANA運航便が80,000〜95,000マイル、提携社運航便が60,000マイルとなります。
提携航空会社を選んだほうが必ずおトクですか?
いいえ。ビジネス・ファーストクラスは提携社が有利になりやすい一方、エコノミークラスのローシーズンはANA運航便が30,000マイルで、提携社の35,000マイルより5,000マイル安くなります。クラスと時期で逆転します。
シーズンの違いでどのくらい必要マイル数が変わりますか?
東京⇄バンコクのエコノミー往復では、ローシーズン30,000マイルに対しハイシーズンは50,000マイルで、20,000マイルの差があります。境界は1日単位なので、7月17日出発ならレギュラー35,000マイル、7月18日出発ならハイ50,000マイルとなります。
特典航空券はマイルだけで乗れますか?
いいえ。税金・空港使用料・燃油特別付加運賃などの付帯費用が別途必要で、ANA公式は最低70ドル(2015年2月現在)からと案内しています。金額は旅程・クラス・為替レートによって変わり、発券時にクレジットカードで支払います。
予約した特典航空券をキャンセルしたらマイルは戻りますか?
特典航空券に交換したマイルは、「未使用特典の払い戻し」の対象を除き、原則として口座に戻すことも他の特典に交換することもできません。航空券が手元に届く前や未使用の場合も同様です。最新の取消手数料・条件はANA公式の「変更・払い戻し」をご確認ください。

出典ANA国際線特典航空券 シーズン・必要マイルチャート / 提携航空会社特典航空券 ゾーン・必要マイルチャート / ANA国際線特典航空券 ご利用条件 (いずれも2026年8月22日閲覧)

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